「トラック運転手は過酷で辞める人が多い」
多くのサイトや、ブログを書いている人が、口を揃えてそう言いますが、実際そんなことはないです。
「雰囲気」や「自分の会社で見てきたもの」「自分の経験」だけで、「辞めていく人が多い」と書いていて、
断言できますが全部「憶測」です。
では、「そんなに楽なのか?」ということを言いたいわけではなく、まずは「数字からわかる運送業の実態」をご覧ください。
トラック運転手に転職する人へ伝えたいこと
運輸業(トラック運転手)の離職率はそもそも高くない
まずはじめに説明したいのが、「運輸業界全体」の離職率は高くないという事実です。
こちらの画像から説明できることを簡単にまとめると、
「入ってくる人も少ないけど出ていく人も少ない」
という事。
労働者の流動が少ないと言える
このように書かれている通り、まさしく「悪いイメージが先行している」からこそ、このような事が起きるのではないでしょうか?
離職者が少ないという事は、
「そこまで悪い仕事でもない」
と感じている人の方が多いのでしょう。
これは「全産業と比較した離職率」なのですが、こちらの表を見て頂くとわかる通り、他と比較しても数値はそこまで高くはありません。
運輸業の離職率は、6.2%となっており、全産業平均を下回っている
ちなみに画像では切れてしまっていますが、最も離職率が高いのは「福祉」で11.8%。
運輸業の倍近くあります。
「これはドライバーの離職率じゃなくて運輸業界全体でしょ?!」
その通りなんですが、
基本的に運輸業、運送会社の人員構成はほとんどが「運転手」です。
上記で引用した画像、
「ドライバーの人材確保にむけて」
の協議をするにあたり、国土交通省が「運輸業」の統計をデータとして出しているのは、間違いなく「ドライバーの離職率」でなく、「運輸業全体の離職率」で事足りるからです。
トラック運転手は良いところだってたくさんある
現役ドライバーである私が、運転手の「良いところ」や「辛いこと」をまとめた関連記事はこちらです。
運転手として働くうえで”良い事”を要約するなら、
・体力的にそんなきつい訳じゃない
・人間関係も楽
です。
きついのは自由な時間が少ないところ
運送の拘束時間ベースって、どこも「12時間」のところが多いです。
本当にしっかりとした大手企業なんかは、きっちり8時間ってところもありますが、それは全体の1割未満くらいで考えていたほうが無難かと。
また、今では比較的大きな会社だけでなく、小さいな会社でも「点呼」をしっかりとやるところが多いです。
当然、その時に「アルコールが検知」されれば問題ですし、前日も飲み方を考えて行動しなければなりません。
自由な時間が少ないというのは、こういった事も含みます。
まとめ
脅しなのか、書いている人がヘタレ(笑)なのかわかりませんが、運送業って基本”楽”ですよ。
過酷な力仕事も中にはありますが、結局そういう仕事は「拘束時間」が短いことが多いし、一長一短なんですよね。
ただ、なかには「え?これ大丈夫?」みたいな会社もやっぱりあって、そういったところに運悪く入社してしまった場合は、次の「良い」運送会社に移るためにも、「少しの期間」だけ我慢して転職するといいです。
やっぱり、
「過酷で劣悪な労働環境の運送会社にいたからやめました!」
って言っても1ヶ月以内に辞めたりすると、次の転職の時にどうしても不利になってしまうんですよね。(そこにいた経歴を書けばの話ですが…)
どんな仕事にも合う合わないがあるからな!
運送もある程度「適性」を持ってる奴がやれば、
天国みたいな仕事だと思うぜ!
それでも、
「転職先は絶対に外したくない!」
って人はこれらの記事を参考にしてみてくださいね。
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