トラック運転手として働いてる方で、ふと気になったことはないでしょうか?
「結局荷物はどこに積むのが安全で一番揺れないのだろうか?」
人によって一番前に積むのが揺れないと言ったり、タイヤとタイヤの丁度真ん中に位置する部分が一番揺れないと言ったり。
今回はその話に終止符を打つつもりで徹底的に調べ上げました。
一番安全なのは前方、一番揺れないのはホイールベースの中心
簡単な画像を実際に私のトラックを使って作成させていただきました。
一番安全なのは前方壁際
まずなぜ安全であるかと言うと、
それ以上前にいくことがないからです。
実際にトラックで急ブレーキを踏み、荷物を破損させた経験がある方ならわかりますが、
ブレーキを強く踏んだ時に荷物が「前方に寄ろうとする力」は凄まじいものがあります。
てんこ盛りに重い荷物を積んでいた場合などはエアブレーキといえど、そこまで「ガクッと」ブレーキは利きませんが、問題は軽い荷物を積んでいた時だったり、荷物が少ない時。
大型車の重量は空車でも8t∼10tほどありますが、実車(荷物を積んだ状態)の時は20t近くあります。
その総重量が20tにもなるような車を想定して、設計されているブレーキです。
普段荷物を積んで走っているとイメージしづらいですが、その力はとても強いのです。
一番揺れないのはホイールベースの中心
やはりタイヤとタイヤの間(ホイールベースの中心)が一番「揺れ」自体は少ないようです。
こちらは「日野自動車の荷台振動」という研究ページを参考にさせて頂きました。
ただ、トラックの振動に関してはいまだ研究を続けている部分もあるようで、
正直ココに関しては様々な文献などがあり、私としても結論付けるには少々強引であるかもしれないと思う部分もあります。
また積荷の積み方や、重量配分などでまた状況は変わるようです。
つまり一概には言えないという事ですね。
一番危険なのは後方壁際
ここはほとんどの方が知っていますね。
後方に重たい重量物を重ねて積んだりしても、振動で下の荷物がつぶれてしたりしまうことがあるので注意が必要です。
トラックの側端は揺れる
知っている人がほとんどだと思いますが、トラックのフレームは「中央」にありますよね。
なので、そのフレームから離れれば離れるほど「羽」のような振動と動きがあるため、揺れやすいそうです。
トラックは常に震度7クラスの地震が控えていると思ったほうがいい
振動や荷台の安全な場所について調べている時に、面白いページがありました。
トラックが走り出すと、積荷は絶えず大小の地震に見舞われることになる。
舗装の良い道路であれば“震度2の軽震”程度の上下動。
道路工事中の段差、橋と両岸の土床との継ぎ目、マンホールのふたの乗り越え等の道路の凹凸は、
積荷には“震度4の中震〜震度7の激震”となって上下方向にゆさぶられる。(図1−2参照)引用 全日本トラック協会
つまり、ここに書いてあることを要約すると、状況によっては「震度7レベル」の「揺れ」が走行中に危険として控えているという事ですよね。(「震度7レベル」という話で地震とは”揺れ”の性質が違うので、同じくらいの負荷がかかるという認識でOKです)
思っている以上に私達は走行中に様々な危険と隣り合わせという事です(; ・`д・´)
まとめ
実際わかったつもりではいるけど、深くはわからないことや、理由を知らないことって多いですよね。
今回の「荷台はどこが安全か?」というのも、まさにそれではないかなと思います。
「なぜ?」ということを頭で理解しておくと、いざとなった時に役立つ場面があります。
運送業に従事する身として、ここら辺の知識は積極的に入れたいものですね(‘◇’)ゞ
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