運行管理者の仕事内容を徹底解説

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運行管理者の仕事内容

「運行管理者の仕事をやってみたい!」

「どんな仕事内容なのかな?」

求人でも多くが「幹部候補」として、募集のかかる運行管理者。中にはかなり「高待遇」の仕事も多く、

「俺にもできるかな…?」

そう思っていませんか?

しかし、自分で調べてみても確かな答えはでてこず…。

そんな方のために、現在運送会社に勤めている私が、実際に身の回りにいる運行管理者から聞いた話を含め、運行管理の仕事について詳しくまとめていきます。

運行管理者の仕事内容を徹底解説!

貨物と旅客の違い

まずはじめに運行管理という資格にも「旅客」と「貨物」の2種類があります。

これは簡単に言うと「なにを運ぶか」の違いですね。

旅客貨物

すごく簡単ですが、この認識で問題ないです。

そして私がこれから書くことは「貨物」についてです。

運行管理者になるためには?

運行管理試験に合格

運行管理者になるには、当然ですが「運行管理試験に合格」する必要があります。

しかし、運送会社も実は「入社後」に、運行管理者取得をサポートというところも多いんですね。

つまり、

「なりたいけど資格を持っていないから無理だ!」

と、気を落とす必要もないです。

ただ、資格を持っている方が、有利なのは違いありません。雇用先の運送会社も「資格を取らせる」という余計な手間を一つ減らせますからね。

まずは試験に合格したいという人は、過去に「運行管理試験合格について」の記事も書いてますので、参考にしてください。

未経験でも運行管理者になれるか

これは実際に求人を出している、会社の「募集要項」次第ですね。

運行管理の「配車」の仕事は「運賃」や「利益」が絡んでくる、大変シビアな部分です。

運転手経験や、物流業界での経験が無いとそれなりに苦労はすると思います。

しかし、それはメリットでもあって「運転手の気持ちがわからない」というのも実はいいことなんですね。

やはり自分が経験したことがあると、どうしても同情してしまう部分があると思うので…。

運行管理者と配車係の違いは?

ここの違いは知っておいたほうが無難です。

運行管理者というのは、文字通り「運行を管理する者」で、運送会社では「運行管理者試験」に受かった有資格者のことを指しています。

そして「配車係」というのは、運行管理者の補助する者にも使うことがありますし「運行管理者」の方を指す場合でも使うことがあります。

運送会社で「配車」というと「トラックの行き先を決める人」という意味合いで使われることが多いですね。

例えば「A地点」で積み込みをし、それを「B地点」で下ろし、集荷先である「C地点」に向かってくれといった指示をする人です。

行先等の決定や「運行指示書」の作成は「運行管理」の有資格者しかできないことですが、それを「伝える」だけなら無資格者でも可能ですよね。

ここら辺は、会社によってスタンスが違います。まあぶっちゃけた話、そこまで色々と気にしてる会社は存在しません。

とりあえず事業所に法律で定められた人数(ざっくり車両30台につき1人で運行管理者が必要)がいれば問題ないと思ってる会社のほうが多いでしょう。

運行管理者の仕事内容

少々長いですが、分かりやすい「運行管理業務」を長野県トラック協会が掲載していましたので、それを引用させていただきます。

運行管理者の業務

運行管理者は、事業者に代わって事業用自動車の運行の安全を確保するために次の業務を行い
ます。なお、運行管理者補助者は、前述のとおり点呼の一部と運行指示書に係わる一部業務しか
行えません。

(1)事業者により運転者として選任された者以外の者に事業用自動車を運転させないこと。
(2)乗務員の休憩・睡眠施設を適切に管理すること。
(3)事業者が定めた勤務時間及び乗務時間の範囲内で勤務割を作成し、これに従い運転者を事業
用自動車に乗務させること。
(4)酒気を帯びた状態にある乗務員を事業用自動車に乗務させないこと。
(5)乗務員の健康状態の把握に努め、疾病、疲労その他の理由により安全な運行又はその補助を
することができないおそれのある乗務員を事業用自動車に乗務させないこと。
(6)長距離運転、夜間運転に従事する場合で、疲労などによって安全な運行を継続することがで
きないおそれがあるときは、あらかじめ交替する運転者を配置すること。
(7)過積載の防止について、運転者その他の従業員に対する指導及び監督を行うこと。
(8)貨物の積載方法について、従業員に対する指導及び監督を行うこと。
(9)運転者に対して点呼を行い、報告を求め、確認を行い、及び指示を与え、並びにそれらの内
容を記録し、及びその記録を保存し、並びにアルコール検知器を常時有効に保持すること。
(10)運転者に乗務した内容を記録させ、保存すること。
(11)運行記録計を管理し、その記録を保存すること。
(12)運行記録計が故障等で記録することができない車両を運行させないこと。
(13)事故が発生した場合は、定められた事項を記録し、その記録を保存すること。
(14)運行指示書を作成し、適切に指示を行うとともに、本片及び写しを保存すること。
(15)運転者台帳を作成し、営業所に備えておき、保存すること。
(16)乗務員に対し、国土交通大臣が告示で定めるところにより、運行の安全に関する事項につ
いて指導、監督及び特別な指導を行うとともに、記録及び保存すること。
(17)事故惹起者、新たに雇い入れた運転者及び高齢運転者に対しては特別な指導を行い、かつ
適性診断を受診させること。
(18)異常気象等における輸送の安全確保のために措置を講ずること。
(19)運行管理者補助者に対する指導及び監督を行うこと。
(20)自動車事故報告規則第 5 条の規定に基づき、事業用自動車の運行の安全確保について、従
業員に指導監督を行うこと。
(21)特別積合せ貨物運送に係る運行管理者は、乗務に関する基準を作成し、かつ、その基準の
遵守について乗務員に対する指導及び監督を行うこと。
(22)事業者に対し、事業用自動車の運行の安全の確保に関し、必要な事項について助言するこ
(23)統括運行管理者は、定められた規定(運行管理規程)による運行管理者の業務を統括しな
ければならない。

…引用元… 公益社団法人 長野県トラック協会 運行管理者について

これが、法律で定められた運行管理者の業務になります。

「おいおい、結構業務多いじゃないか!」

「大変そう!」

あくまでこれは法律ですが、どこの会社の「運行管理者」もだいたいこれと同じようなことはしています。

大変ですよね。

しかし、だからこそ求人とかで運行管理で募集がかかるのは「幹部候補」だったり、実際の運送会社を見てみると、既に管理職の方が運行管理者である場合が多いんですね。

簡単に運行管理者の仕事を説明するなれば、円滑に物流業務が行われるための全ての役割を担っています。

例えば、取引先との折衝、乗務員が道路上でトラブルにあった際の対応、点呼なども運行管理者の仕事です。(法律では決まってませんが取引先や荷主とコンタクトを取るのはだいたい運行管理者)

点呼…乗務員が運行を開始する前に、車両の状態、健康状態、飲酒の有無等を確かめなくてはいけない

会社によって業務の幅はもちろん違いますが、比較的小規模な会社ほど幅が広いと思っていたほうがいいでしょう。

これはちゃんと説明ができるんですが、そもそも小規模な会社だと管理する乗務員や車両も少ないので、ただ運行を管理するだけだと、割と暇なんですよね。

だから、結果として色々なことを任せられ、仕事が多くなってしまうんです。

運行管理者のきついところ

「運送会社の人間関係」という記事で触れましたが、運送会社で最もストレスが溜まるのは「配車係」「運行管理者」であると思います。

まず最初に、乗務員と自分より上の管理職からの板挟み。

なぜこのようなことが起きるかというと、シンプルに考えればわかります。

基本的にどこの運送会社も「運転手側」と「経営者側」は利益相反するんですね。

「運転手は楽したいし、事業者はなるべく多く働かせたい」

ココは具体的に知っておいたほうがいい部分なので、もう少し詳しく具体例を書きますね。

例えば「A乗務員」という人がいて、彼は8時~17時の間に「千葉」から「東京」に荷物を運ぶのが主な業務とします。

運行管理車 ストレス

この運行には「11時から15時の間までは4時間の待機時間」が発生するとしましょう。そこで荷主から打診が入ります。

「運賃を安くしたい」

「もう少し安くやれる会社が見つかった」

もちろん働いている会社がたくさんの荷主を抱えていて、多岐にわたる仕事を持っているなら「割に合わない」と思ったら断るでしょう。

しかし、多くの場合はそうはいきませんね。

もちろんその荷主との今後の付き合いもありますし、相手方も長く付き合いたいと思っているからこそ、こういった打診が入っているのかもしれません。

そこで事業者はこう考えます。

「11時~15時の間に待機時間があるなら、そこで一回違う仕事を受けよう」

「そこで走れば、下げられた分の運賃の補填ができる」

ごく自然な考えです。しかし、乗務員はどうでしょうか。

「ふざけんな!今まで、この仕事でこの給料をもらってたんだ!多く走る分の給料をよこしてくれ!」

こう思いますよね。

しかし、待機時間に別の仕事をしたとしても、あくまで「下げられた分の運賃の補填」しかできないので、会社に入ってくるお金は変わりません。

ここで事業者からこのように言われます。

「彼を説得しろ」

どうでしょうか。あなたならどのように説得しますか?

「8時~17時までの労働契約に基づいて、仕事をするべきだし、それは君のわがままだよ」

説得させるなら「正論」を言うのが一番ですね。しかしながら、こういった物言いを嫌う運転手さんはすごく多いです。人間の難しい所です。

では、さらに踏み込んで、正論で説き伏せた場合、乗務員Aからどのような返答があると思いますか?

「そうだ!じゃあ俺じゃなくて、別の奴にやらせろよ!同じ給料なのに不公平だ!」

もちろん会社によって違いますが「配車係」「運行管理」といわれる方は、このようなことが割と日常的にあります。

じゃあ「乗務員がこう言ってきました!」と上の管理職や、役員に相談したところで「それを解決するのが君の仕事だよ」と言われるのが関の山。だからこそすごい「ストレス」が溜まるんですよね。

先ほど既に「管理職」の方が「運行管理」となる場合が多いと書いたのは、こういったことが理由でもあります。

自分より役職が上の人でないと、運転手が納得しなかったり、揉めたりすることが多いですからね。

給料はどれくらいもらえるのか

基本的にどこの運送会社も「高め」には設定していないことがほとんどです。運送の主役はあくまで「運転手」であることが多いですからね。

年収で言うと「400万~」あたりからが相場でしょうか。

しかし、運行管理者で入社した人や、その業務を担う人の多くは「幹部候補」である場合が多いです。

運送会社で唯一、ステップアップや昇給の可能性が最も高いポジションなんですね。

運転手として入社した場合、多くの運送会社が「運転手」のまま「運転手」で終わる場合が多いです。つまり、昇給もそこまで見込めませんし、役職がつくこともない方が多いんです。

運行管理者として入社する最大のメリットはやはりこれでしょう。

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運行管理はどんな人に向いてるか?

こんな人は向いていると思います。

「強い向上心がある人」

「精神的に強い人」

必須条件ではないと思いますが、間違いなく精神的なタフさが必要な仕事ではあると思います。

先ほど説明した「運転手との折衝」とは他に「荷主との折衝」もあるはずです。

どちらも「お互いの意志を汲まないといけない」という部分もあるので、やはり一筋縄ではいかない仕事でしょう。

また、向上心の強さですが、やはり「絶対に出世するんだ」とかって強い意志がある人じゃないと、難しい部分は多いのではないでしょうか?

私も運転手として働いていて思いますが、同じ運転手でも本当に非常識な人はたくさんいます。

先輩の声を聞いてみよう

向いている方の適性として「ストレスに対する強さ」「向上心の強さ」が必要と書きましたが、それだけではイメージしづらい部分もあると思います。

厳しい現実を知ってなお、覚悟を決められるならそれも適性があるといえると思います。

ウチの主人はトラックの運転手から配車係にさせられました‥辞めていく方の指名で。
会社の辞令なのでやらなければならなく今やっていますが仲間があっという間に敵になり ました。

主人なりに運転手の気持ちがわかっているので出来る事で精一杯、配車しているつもりなのに解ってもらえず‥

毎日、昼ご飯も食べる時間も無く夜中まで事務仕事をやり休みも朝から携帯が鳴り子供と遊ぶ時間も話し中‥
運転手の皆さん、よく配車係を責めますが問題は経営者とその方針に問題があると思うのですがどう思いますか?

ー回答ー

配車業務は向き不向きがあると思います。多少の事が気にならない、動じない性格
であれば、まとめていく事は可能だと思います。

うちの会社では運転手上がりのドライバーが課長→部長と出世しました。私は運転
経験無しで課長まで出世しました。2人とも30代前半です。

ここ10年ほどで運転手の若返りを計り、コントロールしやすいようにしたことが
成功の秘訣でしょうか。売上も不景気な中でも確実に伸びています。

運転手が配車を責めるのは当然でそういうポジションです。経営者は日々の営業を
回している訳ではないので、どこの運送屋も同じだと思ってください。

…引用元… Yahoo知恵袋 ウチの主人はトラックの運転手から配車係にさ…

運送会社で配車係として働いております。

4月から配車業務を行い少しずつではありますが、慣れてきました。 

しかし、60前の乗務員に悩んでいます。

乗務員それぞれ平等に配車してい

るのに、とにかく文句ばかり言ってきます。
前任者が乗務員A氏と年齢が近い事もあり色々美味しい思いをしたみたいです。
前任者の異動により、次はA氏本人が配車すると思っていたらしく、4月になり若造である自分が配車してる事が面白くないみたいです。

仕事だから割りきってはいますが、少しつらいです。
配車をしてるかたに質問です。
このような乗務員いた場合どう対処してますか?

ー回答ー

まずはその営業所の所長なり上司に相談した上で、平等に配車するのが当たり前なので、嫌なら辞めてもらって構わないという姿勢でその人物とは接する。
こんな感じでいいですよ。うちの会社には30代半ばで経験もそこそこある人間(妻帯者)なんだが、突発的に仕事を休んだり…とまるでいまの若い子みたいなのがおりますが、お互い苦労しますなぁ(笑)。

…引用元… Yahoo知恵袋 運送会社で配車係として働いております。

さくっと紹介しただけでも、これほど色々な口コミがでてきます。

そして最も身近な人で、私が勤めてる会社の配車係の人はこんなこと言ってました。

ー正直配車って、クソストレスたまりそうじゃないですか?(笑)

「いやー本当にね。」
「俺も運転手から、会社の辞令で配車になってさ、ぶっちゃけ始めてから1年くらいは毎日頭おかしくなりそうだったわ(笑)」
「1週間に1回だけ、1ヵ月に1回だけ、たったの1回少しきつい配車組んだだけで、文句言ってくる運転手はいるからさ。管理する乗務員が多かったらそれがずっと順繰りに来る感じ。」
「でももう今は何とも思わない。何言われても「あっそっすかー」って感じで本当に右から左。まじでメンタルは強くなった自信ある」

と言っていました(笑)

さらに気になる方は「Yahoo知恵袋」「配車係」と検索してみてください。たくさん口コミや先輩のアドバイスがでてきますので、参考になると思います。

まとめ

とにかく大変なことが多い「運行管理」の仕事ですが、その分見返りは大きいと思います。

というのも、配車をそれなりの年数をこなすと、多くの場合かなりの「顧客」をっ持っている可能性が高いんですね。

そうなると、どこの運送会社も「所長候補」だったり、その営業所の責任者として迎え入れる所も多いです。

実際に「運行管理者」の資格を持っていて、役職がついている私の周りの管理者の人は口を揃えて「どこに行っても俺は食っていけるから」と言います。

これは、大変な思いをたくさんしてきたという自負があるからこそ出る、自信が現れた言葉じゃないでしょうか。

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この記事を書いた人
丘

現役の大型トラック運転手。運んで運んで7年目。最近では、運ぶだけではこの先厳しいのではないか?と思い「運ちゃんネット」を作ってみました。

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