「運行管理って、取得してなんか得あるの?」
正直言うと運送業界において、そこまで必要性の高い資格でもありません。
というのも、法律でこれくらいの台数があれば「これくらいの運行管理者を選任しなければいけませんよ∼」というのが、そこまで多くはないからです。(超ざっくりいうとトラック30台につき2人いれば足りる)
しかし、持っていてプラス要素であることも間違いないです。
まず、転職などする際にも、
「自主的に勉強し、試験に合格した」
この点に関しては評価されるに値しますし、
「運行管理者」の資格を有している人を採用することに、メリットはあれど、デメリットは全くないからです。
なので、今はまだ運転手であっても、
取得しといて、損はない資格なのではないでしょうか?
ではさっそく簡単な合格方法を紹介したいのですが、まずは前知識として、合格率や基準などを紹介します。
運行管理者試験は難しい?1日5分の勉強で合格できた訳とは?
運行管理者試験の合格率を知ろう。10人中7人は落ちる
年々運行管理の試験が難しくなってるといいますが、事実です。
実際に過去問を解いてみるとわかりますが、全然レベルが違います。
引用 運行管理者試験センター
これは実際に私が合格した年の合格率なのですが、
「28.7%」となっています。
つまり、10人いるうちの7人は落ちてしまうという事ですね。まずは、「簡単」に合格をする方法を知る前に、
ある程度しっかりと勉強をしないと受からないことも知っておいてください。
運行管理者の合格基準。基準はそれなりに厳しい
引用 運行管理者試験センター
つまり、各分野ごとに最低でも1問ずつ合格しなければならないのです。全般的な理解が重要なのがわかりますね。
簡単な合格方法はひたすら参考書を読む
ちょっと拍子抜けるかもしれませんが、私はひたすら「参考書」を読んで合格しました。
なぜ、ただひたすら参考書を読んで合格できたかというと、
運行管理者試験において、最も大事なのは「暗記」だからです。
合格要件には、先ほども説明した通り、各分野毎に正解が必要であること、全般的な理解が重要なこと。
その理解のために何が必要かというと、「暗記」なのです。
合格に向けて最も大事なのは「暗記」
ここで一つ、実際に私が受けた試験で出題された問題を見てください。
A、B、C、Dに入るべき字句を下の枠内の選択肢(1~8)から選び、解答用
紙の該当する欄にマークしなさい。
1.運行管理者は、[ A ]にその業務を行わなければならない
2.一般活も自動車運送事業者は、運行管理者に対し、法令で定める業務を行
うため必要な[ B ]を与えなければならない。
3.一般貨物自動車運送事業者は、運行管理者がその業務として行う助言を
[ C ]しなければならず、事業用自動車の運転者その他の従業員は、運行
管理者がその業務として行う[ D ]に従わなければならない。
ーーーーー
1.指導 2.考慮 3.誠実 4.権限
5.適切 6.地位 7.尊重 8.勧告
ーーーーー
これはその年に出題された中でも、割と簡単な穴埋め問題なのですが、
パッと見て頂いても、この問題を解くのに大事なのが、「暗記」であることは言うまでもありませんね。
また、出題される問題の中に、4つの選択肢の中から、「誤っているものを一つ選べ」という問いもありますが、
これも「どれだけ暗記したか」がものをいいます。
最近の出題傾向では、
この4つの選択肢の内、たった一つの「誤っているもの」を探すのが、非常に困難になってきました。
これはどういうこなのか。その、「誤っているもの」が、
参考書の出題予想にないものや、まったく勉強範囲に含まれないようなものが増えてきたためです。
つまり、「誤っているもの」を一つ見つけるのでは足りず、「正解であるものを3つ」確実に見分ける力が必要なのです。
運行管理者試験簡単合格のための具体的な勉強法
まず結論から勉強方法を書かせてください。
・試験日2週間前から「過去問」を解く
・試験日2日前から「過去問」を解き、ひたすら「参考書」を読む
私はこの勉強法で合格し、その時の得点は26点(30点満点中)をマークしています。
では、なぜこれが有効なのかを説明します。
まず記憶の定着は、
「繰り返す」ことが最も大事だと思っています。
「エビングハウスの忘却曲線」を知っていますか?
この「忘却曲線」というのを端的に言うと、
「人が記憶したものは1日経つとほとんど忘れている」
ということ。
「まさかな∼!?」
と思いますよね?では、実際にここで質問なのですが、
「昨日食べた朝食をすぐに答えられますか?」
たぶんほとんどの人が答えられない、あるいは時間がかかるのではないでしょうか?人の記憶なんてそんなもので、大抵の事は忘れてしまいます。
だからこそ「繰り返し」「毎日」勉強することが大事なのです。
試験日2ヶ月前は参考書を毎日読む
欠かさず毎日、参考書に目を通してください。
パラパラと読むのではなく、しっかりと5分間集中して読んでください。
たったの5分です。
試験日2週間前から過去問を解く
詳しくは後述しますが、「アプリ」を使って、毎日参考書を読む「5分」とは別に、気が向く範囲で過去問を解いてください。私は1日2∼5問ほど、解いていました。
これもまた、「毎日」やってください。
試験日2日前は大詰め
この段階で、過去問はほとんどわからないものがないくらいが望ましいです。
というより、ここまでしっかりと勉強していたら、
自分でもしっかりと「土台」が出来上がっているのが実感できると思います。
参考書もなるべく隅々まで読み、
試験問題に出てくる、「数字系」の穴埋め問題までしっかりとわかるようにしましょう。
どのような参考書を買えばいいか?
参考書はできれば、「最新」のものがいいです。
1∼2年したら、また出題傾向や難易度も、変わってしまうかもしれないので…。
試験をするにあたって「あまりお金をかけたくない」って人は「メルカリ」で参考書を探してみてください。
既に試験に合格した人などが「破格」で出品していることがあります。(ちなみに私もメルカリで500円くらいで買いました(‘◇’)ゞ)
運行管理試験の過去問はアプリがめちゃくちゃ便利
「はあ…いちいちパソコン立ち上げて過去問解くの面倒だなあ」
問題を解きながらずっと思っていて、
「ってか過去問のアプリとかないの!?w」
と思って冗談半分で「App store」で検索にかけたらありました。
ただ、なるべく「最新」の過去問を解いたほうがいいです。難易度がまったく違います。
ちなみに、私の試験前の状態は、9割くらいの精度で答えられるくらいのレベルでした。
まとめ
「そんな1日5分やるだけで合格できるの?頭がいいだけじゃないの?」
と言いたい人もいると思いますが、安心してください。
私は「プロフィール」にも書きましたが、バリバリの中卒で、勉強はほとんどできません。
「音読み訓読み」の違いも、20歳過ぎてようやく理解できたとかそんなレベルです。
ただ、とにかく大事なのは「毎日必ず5分」参考書を読むこと。
これは1日すっ飛ばしてしまったからといって、後日10分勉強するとかではダメです。
あまりやる気になれない日も、疲れてる日も必ず毎日やってください。
それと「5分」と書きましたが、実際に社会人になってから、ほとんど勉強をせず、
慣れないことをする「5分」というのは気が遠くなるほど長く感じます。
「簡単」なことではあるけど「容易」な事ではないことをよく覚えておいてください。
また、試験後にTwitterなどを覗いていると、
「時間が足りなかった」
と書いている人も多く見受けました。
これは、問題を読み慣れていないのもありますが、
「やっつけ」で勉強しているとこうなってしまいます。「毎日5分参考書」の威力というのは、こういうところにもでます。
ひたすら参考書を読むことによって、こういった「試験問題」の「独特な言い回し」などにも慣れていき、問題を読むのが早くなります。(わたしは30分余りました(*´з`))
時間が余れば、比較的難易度が高い問題にも、
「熟考」して時間をさけるため、さらなる高得点を狙えます。
運行管理車試験は時間をかけて、計画的にやれば誰だって簡単に合格できます。
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