【トラック】ウイングの操作方法を詳しく解説

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以前後輩に「ウイングをあけて」と指示した時、

「どうやってあけるんですか?」

と言われ「ふぁっ!?」「そんなのもわかんないの!?」と、今になって思い返してみると見事に「うざい先輩」であったわけですが、

普通に考えたら使ったことのない機能がついているトラックだと、操作方法はわからないですよね。(後輩君ごめんね )

例えばウイングの操作もそれに含まれていると思います。

なので可能な限りわかりやすくウイングの操作を説明していきます。(ちなみに使用する車両はスーパーグレートです。)

ちなみに、おおまかな操作方法は車種、車格問わず2tからトレーラーまでほぼ一緒なので、
全ての人に参考になると思います。

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ウイングの操作方法

まずは運転席からスイッチON

まずはスイッチをONにします。

赤丸で囲ってある部分ですね。

この車両は親切に「ウイング」というシールが貼ってありますが、車両によっては貼ってない場合があるので気をつけてください。ちなみにそうだったら手探りで探すしかありません。

「ON」にしてから「キーの位置」を、「ACC」「OFF」にするとこのようにウイングのスイッチが入り点灯します。

これは「FUSO」の仕様なのか、「トレクス(架装メーカー)」の仕様なのかわかりませんが、

エンジンをかけてる時は「ウイング操作」ができないようです。

つまりウイングをあけたまま車両を動かすことできますが、

エンジンを切った状態でないと開閉などの操作は一切できません。

以前乗車していたGIGAはエンジンをかけながら操作しても「警告音」が鳴るだけだったのですが、それができない車両もあるようですね。

安全的な観点から見ると悪くないですが、稀にウイングをあけてホームに着車する時もあるので、これはこれで面倒です。

ちなみにちょっと古いタイプのGIGA(トレクス)ウイングのスイッチはこんな感じです。

「ON」にするとこのように点灯します。

フックをはずす

スイッチをいれたら赤丸で囲った部分のフックを外します。

現在の大型ウイング車はよっぽど古い車両やカスタムトラックじゃない限り、トラック中央にある「アオリ」のジョイント部分も折れて、一回で開けるようになっています。

ここのフック部分をパチーンと矢印の方向にはじくと、

このようになりアオリのジョイント部分ごと折れてくれます。

リモコンで「開・閉」を操作する

全てのフックをはずし終えたら、
あとはトラック後方にあるスイッチをで操作するだけです。

「上」のスイッチを押せば開いて、「下」のスイッチを押すと閉まります。

ここは説明不要でしたかね。

ちなみにあけるとこんな感じ。

アオリもあけるとこのように一回でバッと開きます。

では、後方にある荷物だけを抜きたい場合は、先ほどのジョイント部分のフックは折らずに、後ろのフックだけ外すとこのように開けることもできます。

正直手間はそこまでかわらないんですが、念のため。

ウイング開閉時に気を付けること

低床4軸の場合は、アオリをあけた際に2軸目のタイヤとアオリがぶつかってしまうことがあります。

これはタイヤを真っ直ぐにしても、フォークリフトで強く押された時や、強風が吹いて勢いよくアオリが開いてしまった時にはアオリが傷ついてしまいます。

業務に関しての支障はこれといってまったくありませんが、正直ココが傷ついているとかっこ悪いんですよ…。

見ようによっては、杜撰な車両管理をしている会社にも見えます。

臨時で誰かのトラックに乗車することになった時は、ホイールとアオリの間に緩衝材を挟むなりして、傷つかないようにしましょう。

「知らなかった」とかくだらない理由で傷つけたら、

マジでキレられると思います。

フックを必ず外そう

稀にですが、フックを外し忘れてそのままウイングを開いてしまう人がいます。

ウイング自体はゆっくり開くので、そんな感じはしませんがあれは閉まったり開けたりするときに相当なパワーがあります。

なのでフックをはずし忘れると、ウイング側についているツメが曲がってしまい、

「ウイング閉まんなくなっちゃった!」

ってこともあります。(実際にいました)

なので開ける際はちゃんと3点(前方・中央・後方)のフックがしっかりと外されているかよく確認しましょう。

ウイングとか荷台についての豆知識

運転手の方ならほとんど知ってると思いますが、

トラックについている後ろの「荷台部分」は「トラックメーカー」が製造しているわけではありません。

あれはちゃんと「箱」専門で作っている、「架装メーカー」というのがあり、私が知っている有名どころでいうと、

  • トレクス
  • 日本フルハーフ
  • トランテックス

などがあります。

実はこれが厄介で、

「架装メーカー」によって荷台についている機能の、「スイッチの場所」だったり「マーク」が違ったりするんです。

今回はFUSOのスーパーグレートで説明しましたが、

同じスーパーグレートでもスイッチの場所が違うってことも普通にあります。

ここらへんは実際にトラックを製造しているメーカーに指示してもらい、規格を統一してほしいところですよね…。

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まとめ

過去に「エアサスの操作の仕方」という記事を書いた時に、思いのほかアクセスがあり、

「もしかしてウイングの操作もわからない人がいるんじゃ…。」

と思い書いてみました。

こういうことって、操作したことがなければ誰かに聞かないとわからないことも多いし、

機械系の操作って「口で説明」されてもよくわからないんですよね。

過去に私が上司に、

「エアサスの使い方がわからないです!」

って電話した時に、

「俺もボタン見ねえとよくわかんねぇ!」

と言われて、

「∼みたいなボタンあるでしょ?」「それを押して∼」

と言う感じで色々懸命に説明されましたが、

当時は本当に意味不明だったのをよく覚えています。

そういった経緯があり、なるべく誰にでもわかりやすく、冒頭にも書いた後輩君や、これから運転手として頑張る人のために書いてみました。

トラック・ハウツー
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この記事を書いた人
丘

現役の大型トラック運転手。運んで運んで7年目。最近では、運ぶだけではこの先厳しいのではないか?と思い「運ちゃんネット」を作ってみました。

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