現役だからわかる。トラック運転手になるメリットデメリット

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トラックの運転手と言えば、「3K」いわゆる、「汚い、きつい、危険」と言われますね。

世間の印象としては悪い部分がほとんどで、私と同じように運転手のブログを見ていると、

良い部分を紹介したサイトなどもさほどないように思います。

なので、私が実際にトラック運転手になってみて良かった点や、メリットデメリットをまとめます。

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トラック運転手になるメリット

仕事に慣れるまでが早い

同じ肉体労働でも、「技術」に依存する仕事というのはたくさんあります。

職人さん然り、「一人前」と呼ばれるまではそれ相応の年数が必要ですが、トラックの運転手は「1年」もすれば、ほとんどが一人前で相当慣れます。

最初の方はやっぱり、トラックのサイズや狭い道に頭を悩ましたり、わからない道に頭を抱えたり若干のストレスを感じることがありますが、

慣れてきたら大型でも「軽自動車」を運転してる感覚とさほど変わりません。(さすがに荷物を積んでるときは少し気を使いますが( ^ω^)・・・)

かなり狭い道を通るときでも、

「あ、狭いなあ」

と感じる現状認識だけで、それによってストレスを感じるとか、なくなります。

「仕事!」という感覚があまりしない

道路に出てしまえば基本一人なので、自由なものです。

同じドライバー仲間と、ハンズフリーで電話しても文句は言われませんし、

とにかく「気持ち」が自由。

最近ではトラックに「タブレット」「パソコン」を積んでいる人も、多く見かけるようになりました。

待機中などにYoutubeを見たり、「動画配信サービス」を契約して見ているのでしょうね。

ツイキャスやニコ生などで仕事を実況している人なんかもいます。

ただ上記の事については、プロ意識に欠けると言われればそれまでですが、いかんせん「拘束時間」が長いので、ここらへんは暗黙の了解となっているところが多いです。

上司や誰かに怒られることが少ない

今でも多くの運送会社が、商品破損などに関して「自己弁済」を求めるところが多いです。

これは悪いといえばそうなんですが良い面もあって、「弁済」は自分でするので、「商品破損」をしたりして「厳しく」怒られることが少ないように思います。

結局「自己責任」なので、お金も取られた挙句、説教なんか始まった日には、こっちとしても「はあ?」ってなりますよね。

しかもみんな故意でやってるわけではないから。

それは運送の管理職の人も良くわかっている人が多いので、責める人が少ないのでしょう。

しかし、自己弁済を求めない会社はそれなりに怒られる覚悟はしたほうがいいと思います。

なんといっても気楽

さっきから同じようなことばかり書いている気がするのですが(笑)、

運転手はなんといっても気楽です。

営業みたいにノルマがあるわけではないし、なにかの仕事のように「結果」を出すことを求められません。

やることは「安全に確実に」荷物を届けること。

言ってみればそれさえできれば、なにも問題はないです。

過酷な運行をこなしていると睡眠を制することができる

いやこれ本当に笑い話なんですけど笑い話じゃなくて(笑)。

事故を起こすのは絶対ダメだし、延着も控えなきゃいけない。

ただ拘束時間が長いっていう理由だけで、なにもかも遊びを控えるのは嫌だ。

そう思った私は、

「もういいや!ちゃんと寝ることはあきらめよう!」

って決意したんですけど、その時あたり、確かかなり過酷な運行をしていて。1週間の稼働時間(稼働ですよ!拘束じゃないですよ!)が、

「18→18→20→16→20→18」

といった感じの運行をしている時に、5分睡眠という技を覚えて、とにかく限界のチョイ手前まで走って眠くなったら5分寝る。(眠気の”限界”まで走るのはプロじゃなくて素人。本気で眠くなる前に寝ないと普通に危ない。)

というものなんですが、これを繰り返してると、

合計4回(20分)くらいに到達した時に、ほとんど眠くなくなるんですよ。

これはどうしても睡眠が取れないときとかに、いまだによく使うんですが、これこそ運転手として得た一番大きいスキルなんじゃないかなって思ってます(笑)

眠気に異常に強くなる

まだ運転手になって間もない頃は、前日しっかりと寝たのにもかかわらず、昼間走っていると、ひどい眠気に襲われていたりしたのですが、今では、ほぼなくなりました。

よっぽど眠くなるのは、前日の睡眠時間が「1∼2時間」(点呼の規定に睡眠時間が加わったので伏せときます)の時くらいで、

今では、4時間くらい寝れば普通に1日中通しで働けます。

時間読みがめちゃくちゃ正確になる

私のように地場仕事でも、基本的な運行スケジュールがかなりタイトだと、どうしても延着や遅配というのが頻繁に出てきます。

その際に、荷主や客先に道路状況を判断して、「なるべく正確な時間」を伝えなくてはいけないのですが、ここ最近、その”時間読み”がかなり正確になってきたのではないかと思うことが多いんです。

例えば、友人や知人をプライベートで車で迎えに行ったりする際に、

「13時頃に家の前にいくね~」

って特に意識せず準備したりしているのですが、いざ相手の家の前について時間を確認してみると、

13時00分だったりするんですよ(笑)

つまり、特に意識したり時間を見てないのに、その設定時間には間に合うように動いているというスキル?ん?

これよく考えるとメリットなのでしょうか(笑)

デメリット

乗用車の運転はたいしてうまくならない

トラックドライバーと言えば、

「あんだけ大きい車動かしてるんだから全部うまいんでしょ!?」

って思う方多いと思うんですけど、正直言うとそんなことないです。

我々が極端に上手になるのは、あくまで、

「運転しているトラック」

だけで普通に乗用車はからっきし、なんて人も多くいます。

例えば、普段10t車で12mあるフルサイズの大型に乗っている人が、近場の裏道をスイスイ動いている2t車の方たちと同様に、あの狭い道を運転できるかと言われればそうでもありません。

言うなれば、

「感覚が全然違うから」

あくまで我々は、運転しているトラックの運転が極端に上手なだけで、平均的にすべてうまいという訳ではないんですよね。

事実わたしは大型に乗っていて、トラックは1度もぶつけたことありませんが、乗用車は結構頻繁にぶつけています(;^ω^)

道が詳しくなれるかは仕事によって違う

運転手の中でも「フリー」と呼ばれる、特定の荷主から固定で仕事をもらっていない人達は、道に詳しいです。

色々な場所に行きますからね。

反対に路線とか地場でほとんど決まったコースしか回らない人たちは、そこまで詳しくないと思います(笑)

だからみんながみんな詳しいというわけではなく、仕事によって違います。

ただ、運転手でない人たちと比べると、多少詳しい程度でしょうか。

楽で他の仕事ができなくなる

運転手の仕事は基本楽なので、それによって他の業種に移れない怖さがあります。

これ多分、一番のデメリットかもしれません。

まとめ

書いていてふと思ったのですが、

働いていて極端に秀でたスキルや、得られるメリットなどはあまりないような気がします(笑)

ちょっと悲しいですけどね。

ただ、働いていて「デメリット」と感じることは特にないので、それこそ「トラック運転手」のいいところなのではないでしょうか?

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この記事を書いた人
丘

現役の大型トラック運転手。運んで運んで7年目。最近では、運ぶだけではこの先厳しいのではないか?と思い「運ちゃんネット」を作ってみました。

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