会社から渡されたトラックが、以前乗務していた人のタバコのヤニで、かなり茶色に汚れている。
車内の臭いがひどく、なんか寂れたパチンコ屋のような臭いがする。
自分の車が、ヤニでかなり汚れてしまっている。
お金を出して業者に頼むのは高くて気が引ける。
こんなことで悩んでいませんか?
そんな方に朗報です。
このヤニと臭いは、たったの「300円」で綺麗に落とすことができます。
そして今回汚れを落とすために使用した車両は、20年落ちのトラックで、私が勤めている会社の予備車です。
正直、「ヤニ汚れ」で最も状態がひどいのは、私用で使う自家用車ではなく、業務に使用され、乗り潰されたトラックが1番じゃないでしょうか。
ヤニ汚れの頂きと言っても、過言ではないでしょう。
つまり、ヤニ汚れの頂点ともいえるトラックの汚れが綺麗に落ちれば、他の車両も綺麗に落ちるはずです。
車内のヤニをたったの300円で綺麗に落とす方法
必要なものが3点ありますので、まずはこれらを買い揃えましょう。
この記事を読んでいる方も、地域によって揃えやすいものとかがあるはずなのですが、最初に断っておきます。
全く同じものを買う必要はなくて、代替品でも問題ないので安心してください。
必要なものは「電解水」「ブラシ」「タオル」の3つだけ
必要なものは、「電解水(100円)」「ブラシ(100円)」「タオル(100円)」の3点です。
これらは全て、100均でもダイソーでも、ホームセンターでも揃えられます。
電解水
私が今回購入したものは、ドン・キホーテで丁度安く売っていた電解水です。家の掃除にも使おうと思ってたので、そこそこ大容量のものにしました。
この製品には、「セスキ炭酸ソーダ」なるものが配合されていて、電解水より少しばかり洗浄力が強いようです。
で、す、が。
購入に関しては、普通の「電解水」でも全く問題ありません。
とにかく掃除用の買っておけば間違いないです。
ただ、車内がかなり汚れている場合なんかは、なるべく量が多いものが望ましいですね。
目が細かいブラシ
実は先ほどの写真とは別に、他のブラシも買っています。
こちらもダイソーで購入しました。どちらの方が使いやすいか調べるために買ったのですが、結果としては茶色の、「トイレ用たわし」の方が使いやすかったというオチ(笑)。
目が細いのと、こすっている時にスムーズにシャコシャコできます。
このブラシのように毛が細かく、それなりの硬さがあれば、なんでも大丈夫です。
ちなみに硬さの基準ですが、歯ブラシの「ふつう」あたりの強度で問題ありません。
タオル
全くもって高いものを買う必要はありません。
今回購入してきた商品として、タオルの画像を載せていないのは、なんでもいいからです。
とにかく安くて、汚れを拭き取れるものなら大丈夫。
マイクロファイバー?もったいないからやめてください。
私は今回、少ししか汚れを落とさないので、ウェットティッシュで代用しましたが、とにかく、ヤニさえ拭ければOKです。
汚れの度合いにもよりますが、丸1台分のヤニを綺麗にするとなると、それなりのタオルは消費する覚悟しておいた方が良いです。
少し汚れていても大丈夫。ヤニを拭き取ると、間違いなくそれ以上汚れるので。
キッチンタオル等で代用するのも、個人的にはオススメですね。
作業手順
分かりやすくするために、最初に大まかな作業手順を説明します。
この流れで作業を進めていきます。
①スプレーを吹く
まずは落としたい汚れに向かって、直接電解水を吹きましょう。
次にブラシで磨くので、「シミになるかも…。」といったことは、とりあえず気にしなくて大丈夫です。
まずは汚れを掻き出して浮かさなくてはいけないので。
②ブラシで磨く
あんまり最初から広範囲を磨こうとすると、どこまでやったか分からなくなってしまうので、ある程度範囲を決めながら擦って進めててください。
ブラシを流す方向は、気にしなくて大丈夫です。
電解水を吹いているので、写真のように少し擦るだけで、簡単に落ちます。
③1度拭き取る
ある程度綺麗になったら、擦った部分の汚れを1度拭き取ってください。
ちなみにこの段階では、引くくらい汚れがつきます。
先ほど、「タオル」や拭き取るものはなんでもいいといったのはこのためです。
拭くと、だいたい1度でかなり汚れてしまいますので。
④拭いた場所にもう一度電解水を吹く
先ほど拭いた場所に、もう一度電解水を吹いてください。
ちなみに、1度擦って拭いただけではなかなか綺麗になりません。
どれかの工程をすっ飛ばしてやると、仕上がった時の出来栄えがかなり変わってきますので、手順は必ず守るようにしてください。
⑤”押して”拭く
これがめちゃくちゃ大事です。
最後の仕上げの時は、拭くのではなく、タオルを押し当てるようにして、汚れを取ってください。
「トントン」して浮いたヤニを吸い取るイメージです。
縦横に動かして拭いてはいけません。必ず押し当てて汚れを取る事。
⑥一連の工程終了
最後にトントンして汚れを吸い取ったら、一連の作業は終了です。
ちなみに、使用しているものは水なので、その後の水拭き等も必要ありません。
すごく簡単ですよね?
これをひたすら繰り返して、どんどん範囲を広げて綺麗にしていきます。
ビフォーアフター
正直このトラックは私が普段乗務しているものではなく、この撮影をするためだけに用意しました。
ですので掃除した部分も、ほんの少しだけなのですが、劇的なくらい綺麗になります。
もっと遠目から見るとこんな感じで。
汚れを落とす前と比べると、全然違うのがわかりますね。
補足情報
目に入らないように注意
電解水の良い所は、その名の通り水だけで組成されていることにあるのですが、アルカリ性であるため、目の中に入ったら危険なので充分に注意してください。
その中でも、特に重症になるのがアルカリ性の物質が目に入った時です。一般的なイメージでは、酸性の物質の方が危ないイメージかもしれません。しかし、酸性の物質は眼の表面しか障害しないのに対して、アルカリ性は眼の深くに浸透してダメージを与えるため、深刻な障害を与えることがおおいのです。
引用 もりや眼科
天井に吹く際などは、目に入らないように十分注意してください。
あれば、ゴーグルのようなものが望ましいですね。
直接内装に吹いてシミにならないのか
汚れをブラシで掻き出すので、問題ないです。
ただ、あまりにも内装に近づけてスプレーを吹いたり、吹いたまま長時間放置したりとなると、この限りではありませんので注意してください。
なぜ仕上げに拭くとダメなのか
これを多分知らない人がとても多いです。
もともと車に使用されている内装の材質は、目を凝らしてみると、細かい繊維のようなものがあるので、いくら綺麗になっても、拭いたらその繊維の中に入ってしまいます。
これは実際に「拭いて」仕上げた際の天井なのですが、このように汚れの落ち方がまばらになってしまうんですよね。
私が掃除する前に、このトラックの天井を見たら、恐らく前任の乗務員が、一生懸命汚れを落としたであろう形跡があったのですが、やっぱり綺麗に落ちていませんでした。
その原因のほとんどは、仕上げに拭いてしまうことです。
まあ簡単に考えて、一度落として浮いた汚れを再び、引き伸ばしてしまうからなんですね。
なので、電解水を吹いてひたすらタオルで拭いても、専用の洗剤を使用したとしても、最後の仕上げに”拭いている”限りは一向に綺麗になりません。
作業する時になにか敷いとく
丁度段ボールが余っていたので、私は段ボールを敷きました。
やはり、直接電解水を内装に吹いてしまうので、いくらか「ヤニ水」が垂れてきてしまいます。
なので、作業する下には、このようにタオルか段ボールを敷いておくと良いです。
専用の洗剤を買うべきか?
車内清掃専用の洗剤も多く販売されていますが、ぶっちゃけ、ヤニ落としなら「電解水」で充分だと思います。
先ほども説明しましたが、100%水で組成されているので、仕上げが終わった後も、特に水拭き等する必要はありませんし、電解水こそ、ヤニ落としに最適な商品なのではないでしょうか。
消臭に効果はあるのか
この掃除も消臭に効果があるのですが、やっぱり綺麗に落としたとしても、完全な消臭とまではいかないかもしれません。
ただ、そういった場合でも、合わせて循環させる「消臭剤」を使うと一層効果的です。
特におすすめなのがDr.DEO(ドクターデオ)のスチームタイプの消臭剤。
トラックには使ったことがないのですが、乗用車に使用した時に、めちゃくちゃ効き目がありました。
まとめ
内装のクリーニングを業者に依頼すると、どんなに安くても「2万円~」ほどの料金がかかってきます。
私が紹介した方法は、安価で作業ができる分、やはりそれなりに時間はかかりますし、天井の掃除って腕を真上にあげるので結構疲れるんですよ。
ですので、結論として今回の作業をオススメしたい人は、こんな人です。
・少しづつ作業を進めたい
・ゆっくりと綺麗にしていきたい
ただ、業者に依頼する料金の60分の1以下の費用でできるので、ほとんどの人には自信をもってオススメできる清掃方法なんですけどね。
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