当サイトでは様々な「トラック運転手の仕事内容」に触れてきましたが、いまだ管理人である私の仕事内容には触れてきませんでした。
これといって特に意味はなかったんですが、その仕事内容を深堀りしていきたいと思います。
わたしがやっている仕事は、大型トラックを使用しての「食品の共同配送(通称:共配)」と言われる仕事です。
共配というのは簡単にいうと、複数のメーカーを積み合わせて運ぶ仕事。
今までまとめてきたページの仕事内容も、取材形式で行っていたので、今回も自分自身ですが「トラ男」を使って取材形式でまとめていきたいと思います。
【食品配送】大型トラック運転手の仕事内容!
【食品配送】大型トラック運転手の1日の流れ
さっそくだが、その食品配送の仕事の1日の流れを教えてくれ!
まずはじめにわたしがやっている食品配送は地場配送です。地場配送というのは近距離の移動ですね。
もちろん普段わたしが運んでいる荷物で、長距離や中距離で運んでいる人もいます。
どこに配属されるかというのは会社次第だったり倉庫次第なんですが、地場とか長距離って簡単に「どれくらい走るのか?」というのをまとめてみました。
地場 | ~300Km |
中距離 | 300~500Km |
長距離 | 500Km~ |
わたしの走行距離は地場配送の中でもかなり短い部類に入ります。1日~200Km超えることはほとんどありませんから。
そしてとある1日の流れはこんな感じです。
5時 | 車庫出庫 |
6時 | 倉庫到着(配達する荷物を積み込みます) |
7時 | 倉庫出発 |
8時 | 1件目の納品先到着(1日平均3~4件ほどに配達します。) |
11時~13時 | 配達終了 |
13時~14時 | 帰り荷の積場に到着(自社倉庫に持ち帰る荷物を積みます)(休憩) |
13時~16時 | 待機時間2~4時間 |
17時 | 帰り荷積み込み完了 |
18時 | 自社倉庫到着 |
19時 | 帰庫 |
このタイムスケージュールは「キツイって言うけど、トラック運転手って何がきついの?」という記事でもまとめています。
こちらの記事に興味ある方はこちらからどうぞ。
積み込みは朝やるのか?!
はい、その通りです。ただこれは共配だからではないかと思います。
メーカーに出入りしている「常用」と言われる「庸車」は基本的に夜に積み込み、朝早くに出発します(宵積みといいます)。
共配は基本的にメーカーから集荷してきた荷物を自社倉庫で仕分けます。それを当日の夜から明け方の内にやるんですね。
つまり、上のタイムスケジュールで「17時:帰り荷積み込み完了」と書いているのは、これはいわゆる集荷です。
この荷物を倉庫に持って帰ってきて、倉庫の方が当日の19時あたりから朝までに納品先別に仕分けると。そして複数のメーカーがごちゃ混ぜになった荷物を朝、我々運転手が積み込み運びます。
こういう積み込みは自分でやるのか?!
はい、フォークリフトを使用して積み込みます(手積みはナシ)。
「横持ち」と言われる簡単な倉庫間移動じゃない限り、ほとんどは運転手が積み込むのが普通かなと思います。というか、人が積んだ荷物で運転したり、その荷物を降ろすのって結構怖いものですよ。
どういう積まれ方してるかわからないですしね。ただできることなら夜のうちに積み込むのが理想ですかね。朝だとなんだかんだ時間に追われることが多くなるので。
食品配送の仕事は朝が早いのか?基本的には朝早い
5時に出庫って書いてあるが、朝はやっぱり早いのか?!
まちまちですね。ただ、朝がゆっくりというのは食品配送の仕事ではないんじゃないかと思います。
大型トラックは基本的に「店舗」ではなく「倉庫」に納品します。つまり店舗に納品するのは、配達した先の「倉庫」なんですよね。(もちろん大型で店舗配送もありますよ!)
で、こういった倉庫ってだいたいが「午前中」までで荷受けを終わりにします。これにはちゃんとした理由があって「出荷作業」を午後から始めるからなんですね。
ですから、配達先が問屋や倉庫、どこかのセンターである時は、ほとんどが朝早いと思っていたほうが無難でしょう。反対に「店舗配送(通称:店配)」の場合は昼から明朝にかけての時間が多いと思います。
店舗営業中の納品はなにかとトラブルが多いですから。
食品配送のキツイところは?棚入れがひたすら面倒
食品配送はどういうところがきついんだ!?
まず真っ先に挙げられるのが「棚入れ」と言われる作業ですかね。これが本当に面倒です。
このように荷物が積まれているとして、当日持っていた商品の賞味期限が在庫よりも新しい場合は、1度積み上げてある荷物をどかし、一番下に置かなくてはいけません。
これは「倉庫側」が店舗に納品する商品の賞味期限が、しっかりと順になるように誤ピッキングを防止するための付帯作業です。(なんでこれ運転手がやるんですかね)
この「棚入れ」は「小型(2t)」「中型(4t)」がメインなんですが、大型でもコースによっては結構やるところも多いのではないでしょうか?「賞味期限」がつく商品の配送にはだいたいこの作業が付帯していて、昔からこれだけは大っ嫌いです(笑)
その他は「待機時間」が長いところでしょうか?ちなみに「食品配送の待機時間」はこちらの記事でまとめましたが、物流業界でも最悪みたいですよ。
最後に製品破損。
我々が運ぶ荷物は小口ではなく、基本的に「ケース単位」で出荷されます。
店頭に並んでいる食品を見ると、そこまで高額なものが無いように思えますが、ケースになると高くなります。そのケースの内、1個しか破損していなかったとしても「ケース」で弁済しなければいけません。
なぜ一個しか破損してなかったとしても、ケースで弁済するかというと、納品先の倉庫が出荷する際「ケース」単位で出荷する場合があるからですね。
値段はざっくりいうと最低でも1ケース「3000円~」くらいはしますね。ちなみにほとんどのメーカーで商品は貰えませんし「3000円~」と書いたのは、上がほとんど青天井だからです。
ちょっとおしゃれな「食品」をパレットごとひっくり返したりすると、普通に月の給料は飛ぶ覚悟はしておいたほうがいいですよ。
給料は歩合制?いくらくらい貰える?平均は35万ほど
給料は結構高いのか?!
わたしは今関東圏にいますが、だいたいこの食品業界の相場は中型で「28~38万」大型で「33~42万」くらいです。
運送会社でいうなら、給料は歩合制の方が多いと思いますね。基本給が5~10万くらいで、あとはそれに歩合がのっかってくると。で平均がこれくらいの月給になるんじゃないかなって。
ちなみ有給や月給制を採用してない限り、どこの運送会社も休むと給料が下がります。これは9割くらいそうなんじゃないかと。
あとは、ほとんど仕事のキツさに比例して給料が上がります。ちなみにわたしの給料は40万そこそこ。
時給に直すと「1200~1500円」くらいでしょうか。拘束時間がやっぱり長いので、かなり安くなってしまいます。ただ、寝てる時も携帯いじってる時も時給は発生するっていう計算ですけどね。
実働時間だけで計算すれば「2000円」以上はあるかなあという感じです。
食品配送の平均的な拘束時間はどれくらい?
さっき食品業界の拘束時間が長いって書いてたが、そんなに長いのか!?
ベースの拘束時間は「12時間」くらいです。これを基準にして、多いとか少ないとか。12時間を下回ることはほとんどないです。
ただこれは会社に強制されてるとかではなく、月間の拘束時間はそれなりに調整が可能です。ただ、その分給料も減ってしまうので、やっぱり考えることが多いと…。
「働けるうちにハードに頑張っておきたい!」
っていう自分の意志でこの長い拘束時間と格闘しています(笑)
っていうか、一度これを「楽なペース」にしてしまったら、もう二度とこんなハードな働き方できないかもしれないって恐怖からできないんですよ。たぶん私みたいな人、同じ物流業界でもかなり多いのではないでしょうか?
まとめ
書いててふと思ったのですが、たぶんこの記事で書いていることは、ほとんど他の記事でもたまに触れています(笑)
もっとよく知りたい方は、この「運ちゃんネット」を熟読してもらえれば、かなり知識がつくと思います。
特に「転職」カテゴリーの記事は、わたしが経験してきたことや、物流業界についてのことを「未経験」の方に向けて詳しくまとめています。
ぜひ、一読ください。
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