「はあ…マジもう無理…限界」
何度も何度もトラック運転手をやめようと思った人は、この世の中にたくさんいるでしょう。
運転手の仕事が嫌になってしまう大まかな原因は、
・労働時間が長い
・純粋に仕事がキツイ
ほとんどがこの3つであると思います。
なので一つ一つそう感じてしまった人向けにアドバイスを書こうと思うのですが、それだけだと少々ざっくばらんすぎて、同じ運転手でもいったい誰のために書いてるのかわからなくなってしまうので、
・拘束時間10時間以上
・週6日勤務
この条件で勤務している方を「対象」にはなしを進めていきたいと思います。
トラック運転手をやめたいと思った時に確認したいこと!
やめる前に自分の給料が適正かを知ろう
一口に自分の給料が安いといっても、
結局のところ「相対的」な評価でしか、給料が安いかどうかはわかりません。
もしもトラック運転手の平均年収が1000万であるとしたら、なかには年収1500万もらえる運転手もいるだろうし、反対に800万くらいの運転手もいるでしょう。
それらを前提に考えて、トラック運転手である自分の年収が800万だとしたら、当然この給料は「安い」ですよね。
私はもうこの業界に7年いるので、良くも悪くも適正年収水準は把握しています。さっそくですがこれを見てください。
トラックのサイズ | 適性年収 |
小型車(∼4t未満) | 300万~400万 |
中型車(∼8t未満) | 330万~470万 |
大型車(∼10t以上) | 400万∼650万 |
トレーラー | 400万~700万 |
まず声を大にして言いたいのは、
こちらの「適性年収」の下限以下であるなら、今勤めている運送会社は「即」辞めたほうがいいです。
過去に自分の「給料明細を公開」した時に少し書きましたが、
劣悪な運送会社に勤める人がいると、業界自体が劣悪な方向に向かっていきます。
トラックの大きさに関わらず昇給の見込みがない状態で、年収300万以下のトラック運転手は早急に転職を考えたほうがいいです。
これは同業種の運送会社に転職してもいいですし、「心機一転他業種」に行くのも全然アリだと思います。
これは運送業界だけではありませんが、働く人が無知であることをいいことに、
「ありえない搾取」を働く会社がいまだに存在します。
私が聞いた中で、ひどいなあと思った会社の具体例を一つ上げると、
・事故弁済100%運転手負担(通常は∼3割くらいまで)
・大型乗務員でも年収300万円台前半
ですね。
適性年収のところにも書きましたが、
大型乗務員でも年収400万円以下は、ストレートに言うと「ウンコ」です。
同じ労働内容だったとしても、探せば給料の良いところはいくらでもあります。
ちなみに、仕事のキツさと給料はあまり比例しません。
労働時間が長いから運転手をやめたい(拘束12時間以内なら我慢)
結局どこの運送会社も「拘束時間12時間」というのは、暗黙の了解のようになっています。
だから、もし「12時間以内」の拘束時間で、
「ああ…労働時間長いから別の運送会社いきたいなあ」
と考えているなら、少しよく考えてみたほうがいいかもしれません。
そこそこ大きい会社でも、それくらいの拘束時間は割とあります。
じゃあ労働規則が厳しい大手なんかはそんな長時間労働どうしているかって話なのですが、シンプルに基本給を安くして残業代をつけてます。
ただ、暗黙の了解とは書きましたが、仕事内容によっては12時間以内だったとしてもかなりキツイので、一概には言えないんですけどね。
しかし、これはあくまで運送会社間の転職を考えている場合であって、その他業種の仕事で転職を考えているなら、止めたりはしません。
転職を考えたほうがいい拘束時間は?
結論から言うと、長距離運行でないのに「家」に帰れない場合は考えたほうがいいです。
これは時間的に無理!って人もそうですし、疲れていて帰れないよ…って人もそうです。
よほどエネルギッシュな方だったり、体力に自信があって同じように働くドライバー仲間がいれば、それでも全然やっていけると思います。
トラック運転手の労働内容そのものがキツイと思ってる人へ
人によって「キツイ」と感じたりする「感性」は様々です。
しかし、同じように「肉体労働」などで、同じような職種で転職を視野に入れて、
「トラックの運転手って肉体的にキツイから、違う体を動かす仕事がしたい!」
そう思っているならよく考えてください。
私の「プロフィールページ」にも、過去に鳶をやっていたとチラッと書きましたが、
その他の「肉体労働」っていうのは本当に大変です。
もし肉体労働のキツさをしめす運動強度というモノがあるとして(100が上限)、運転手の仕事が「20∼60」だとしたら、私が経験した「鳶(建て方)」と言う仕事は「90∼100」です。
運転手として長く働いてみて思うのは、「うわあ…面倒だなあ」と思う事が多いですが、
鳶をやっていた時はひたすらに「うわあ…キツイ…シヌ」でした(笑)
「面倒だなあ」とか色々と考える暇もありません。
会社が非常識すぎてやめると言い出しづらい場合
本当に非常識な会社も中には存在します。
「車両内装の経年劣化」を弁済させようとしたり、聞く話によると、やめる間際最後の一ヶ月分の給料は「難癖」をつけて出さないようにしたりすることろもあるようです。
こういった会社とは口も聞きたくないし、辞める辞めないの話をすることすら嫌ですよね。
そういった時に頼りになるのが「退職代行サービス」です。
値段は3万ほどで、お金さえ払えば「ムカつく上司」の顔色を伺わず、非常識な会社とスパッと縁を切れます。利用されてる方も多いので、こういったサービスを検討するのもありかもしれませんね。
まとめ
もし運転手として働き始めて日が浅いなら、もう少し考えてみたもいいかもしれない。
これが私の結論です。
具体的な期間でいうと「半年」くらい。
半年経てば体も慣れ、キツイと思ってた仕事も運転する際に感じる緊張も、だいぶなくなってきます。
反対に、もう結構長く働いているけど、ずっと辞めたいと思っている人。
そういった人はまずは同業他社に移るか、そうでないかで行動が変わると思います。
まず同業他社に移りたい人。
とにかく根気よく探してください。
短い期間、あるいは会社を辞めてから探したりするのは良くないです。
運送会社の求人の選び方でも書きましたが、良い転職先を見極めるためには、やはり「自分の目」を養うのも大事です。
そのためにはより多くの求人ページを見ること。
なんとなくですが、「これは嘘だろう」とかそういったのがわかるようになってきます。
このなんとなくっていうのがすごく大事なんです。
しかし、心底「運転手」という仕事自体に嫌気がさしている人もいるでしょう。
でも「転職してやっていけるか不安」とか、やはり今までやってきたのが、一人の時間が長い仕事なのでうまく馴染めるかというのも不安ですよね。
でも安心してください。
そういった人のために「魔法の言葉」があります。
「運転手はいつでもできる」
私が過去に運転手から違う業種へ転職を悩んでいた時に、友人に言われた言葉です。(結局まだ運転手してますがw)
もう本当この通りなんですよ。
結局色々悩んだりすると思いますが、それなりの経験年数があれば運転手はいつでも戻れます。
でも他の仕事はそうはいきませんよね?もちろん体力的な問題もあるでしょうし、年齢的な制限もあるでしょう。
一度しかない人生ですので、もし自分が少しでもやってみたいともうことがあるなら挑戦してみたほうが良いと思います。
「いつでもまたやれる」
これもトラック運転手という職業のいいところではないでしょうか?
コメント