ふと道路を走っていると、
「なんでこのトラックおっせーのに右側(追い越し車線)走ってんねん!」
と思ったことないですか?
実は遅いトラックが右側を走ることにも、ちゃんとした理由があるんです。
全部がそうというわけじゃねえが、ちゃんとした理由があることもあるんだぜ!
なぜ遅いトラックは右側を走っているのか?
街路樹が道路にはみ出てる
この画像を見て頂くと、イメージしやすいのですが、左側にある街路樹が、道路に飛び出てる場合があります。
乗用車だと高さがそこまでないので気づきにくいのですが、4t車(ワイド)あたりから車幅がかなりひろくなるので、
非常に木の枝が気になります。
飛び出ている枝があるたびに、車線変更をしたり右車線に寄るのは、本当に神経を使うし危ないので、いっそのこと右側走っちゃえ!となります;つД`)
わざとやってるわけじゃねえんだ!許してくれよな!
また、トラックのウイング部分は「アルミ」でできており、一見すると強固そうな印象ですが、少し太めの「枝」にぶつかるだけで、かなり目立つ傷ができてしまいます。
狭い道路だと道路標識が路側帯にあって、それもかなり怖いわよね。
また、荷台に「車」を積むキャリアカーなどは、荷台の車を保護するために、枝を避けるように右車線を走行することがあります。
障害物を避けるため
左車線は、車の路駐や自転車、死角に入りやすい原付などが多く走っています。
それらの危険を回避するために、右車線に移ることも。
日本のルールでは、追い越し以外は左車線を走らなければいけないと決まっていますが、事故が起こってしまえば、元も子もありません。
このような考え方で、右車線を走行する運転手も多いでしょう。
この先で右折する
サイズが大きくなればなるほど、機動力は低くなってきます。
車線変更したい時にするのではなく、
あらかじめ”安全”に合流できる場所で車線変更をします。
遅いトラックだと、割とみんな譲ってくれないんです…。
たまにすげえ強引に合流してくるドライバーとかいるだろ!?
ああいう奴らは、譲ってくれないことに慣れちまって強引に合流すんのが癖になっちまってるんだ!
遅すぎるトラック(デジタコ装着車両等)or乗用車を抜こうとしている
今は「デジタルタコグラフ(以下デジタコ)」というものが、車両に装着されている運送会社が多いです。
どういうものかというと、全ての運転記録が「まるわかり」になります。
「急ブレーキ急発進等」も記録されるので、それを防ぐためには通常の車の流れよりゆっくりと走り、通常より多めの車間距離をとらなくてはなりません。
くわえてデジタコを導入している会社では、スピードや運転に関して、厳しく指導や注意をされるため、
不必要にゆっくり走るドライバーも。
その車両を”比較的緩い”会社のドライバーが抜こうとする。
このような現象が起き、右側を走っていたりするんですね。(これは高速道路でよく見かけます。)
携帯をいじりながら運転している乗用車を抜こうとしている
左側を”極端”にゆっくり走っている乗用車は、車で「携帯」をいじっていることがほとんどです。
こういったドライバーは「聴覚」も頼って運転しているのか、追い越しをしようとしてきたトラックの「エンジン音」につられて、スピードを気づかないうちに上げてくる車両も多いです。
そのため、抜こうにも抜けない状態が長く続き、トラックが右側を走らざる得ない状態が続く時があります。
また「フラフラ」と走っているので、後ろについて走行していると本当に危ないです。
たまにあの有名な動画サイトを見ながら、運転してる人もいるわね。
停車中ならまだしも走行中は本当に危ないからやめとけよ!
高齢者ドライバーを抜きたい…。
もちろん人にもよりますが、注意力が散漫で「ボケーっと」運転している方が多い。
また、どういった理由かわかりませんが、よそ見して運転する人をよく見かけます。
私自身運転手として、高齢者は「ながら運転」をしているドライバーよりも怖いです。正直。
急減速などは当たり前で「まったく予測できない」運転をします。
どう考えても右折が極めて困難な「バイパス」などで、いきなりウインカーを出したり、あきらかに合流できない速度で合流してきたりと、とにかく怖くて早く追い越したいんです(:_;)
何も考えてない
特になんも考えないでボケーっと追い越し車線を走っているドライバーも中にはいます。
私も運転手ですが、こういった運転をする人は本当に信じられないし、迷惑ですよね。
通行帯が指定されている
首都圏だとパッと思い浮かぶのが「環七通り(環状七号線)」でしょうか?
通行帯が指定されているというのは、貨物車両は「指定された車線を走りなさい」ということで、環七通りではほぼ全域で「大型貨物車両」に分類されるトラックは「右側」を走らなくてはいけません。
同様に、高速道路などは「東名や東関道」のある区間では、通行帯が一番左側に指定されてたりします。
たまに道路に「大貨・特定中貨」って書いてあるだろ!?
あれはそういうことだぜ!
会社の方針
会社で該当道路の区間は右側を走るようにと、指導している事もあります。
適法かどうかはさておき、こういった措置は事故事例があった場合にできるものなので、致し方ない部分は正直あるのかな思います。
まとめ
これらの理由があるからといって、我々の行動を正当化できる訳ではないのですが、こういった事情があるのも皆さんに知っていただけると嬉しいです。
また、遅いトラックに対する対処法ではないのですが、理由があって走ることが多いので、右側を走っているトラックがいる時は「どんどん抜いて」いいと思ってます。
(左側からの”追い越し”は原則禁止ですけどね!追い越しは!)
先ほども書きましたが、トラックのサイズが大きくなればなるほど、機動力は低くなります。
遅いと自覚しながらも、車線を変えられない事もけっこうあります。
俺らは国の「血液」だからな!我慢してくれ!
そうやってなにかと理由付けて偉そうにしてるやつ本当に嫌だわ。
コメント
高速道路の追越車線に追い越して来る乗用車の前にタイミングを狙って飛び出して来るトラックが多いのはどんな理由?
80kg制限でトラック同士が左車線で詰まってる時 必ずやってます
もしあなたが割り込まれることが多いと感じるなら、運転が上手だからだと思いますよ!
前の車としっかりと車間距離を保持する人だから、ついつい運転手が割って入ってしまうのではないでしょうか…?(;’∀’)
単純にトラックドライバーのわがまま。
90キロでリミッターかかるなら、減速すれば良い。他のドライバーへの影響など全く考えてない。無理矢理割り込むはスピード出せないくせに追越車線をダラダラ走るは国の血液どころか、高速道路の血栓。
あなた方だけじゃないんです、職業ドライバーは。国の血液の役目を担ってる普通車もたくさん走ってます。
切実に大型車追越車線走行禁止にしてもらいたい。
ちなみに右車線を走行するのは違反です
近年コンプライアンスがーで速度超過は減りました
それはいいことなのですが速度以外は知らない会社が多すぎる
第二十条 車両は、車両通行帯の設けられた道路においては、道路の左側端から数えて一番目の車両通行帯を通行しなければならない。
これをもっと周知して欲しい
マナーじゃないです
そもそもリミッター付いてるのは大型から(例外もある)。実際やってみりゃあ、よく分かる事情もある。速度を一定に保ってても、定速走行すらできん馬鹿な普通車や素人トラックドライバーのおかげで、定速走行したい大型トラックたちはペースを狂わされる。それによって速度にバラつきが出てくるから不必要な追い越しを強いられる場面も出てくる。
文句垂れるならトラックドライバーになってから言いましょう。